町田市には、自由民権運動をテーマにした展示を実施している資料館があります。
なぜ、町田市にこのような資料館があるのでしょうか。
最近町田に引越して来た方や、これから町田に住む予定の方は知らない事もあるかもしれません。
そこで今回は、町田市の歴史としての自由民権運動とは何かについてご紹介します。
町田市と歴史的関わりのある自由民権運動とは
自由民権運動とは、明治期の日本において憲法制定・国会開設のためにおこなわれた政治運動です。
町田市においても民権家たちによる運動が活発化し、数々の政治結社が誕生した歴史があります。
町田市の民権家たち
初代神奈川県会議長である石阪昌孝は、早期から地域の教育運動に力を入れていました。
そして自由民権運動の先頭に立ち、1890年に国会が開設されると衆議院議員も務めました。
石阪昌孝の屋敷跡(現在のぼたん園)には、自由民権の碑が建立されています。
評論家として後世に大きな影響を与えた北村透谷と、石阪昌孝の娘が出会った場所でもあります。
このほか町田からは、村野常右衛門や青木正太郎、細野喜代四郎などの民権家が輩出されました。
町田市で自由民権運動の歴史を学べる資料館
「自由民権資料館」とは、自由民権運動および町田市の歴史に関する資料の収集・保管・展示をおこなっている施設です。
全国各地で起こった民権運動について、研究・情報交換する場として設置されました。
さらに町田市に関する歴史資料(古文書類)も収集しており、民俗資料館としての役割もある施設です。
常設展示・企画展示ともに、無料で利用できます。
常設展示では、武相地域(多摩を含めた当時の神奈川県域)の自由民権運動に関する資料を展示しています。
また子ども向けのコーナーもあるため、調べ学習などに活用してみてはいかがでしょうか。
町田デジタルミュージアム
町田デジタルミュージアムでは、市に関係する考古・歴史・民俗資料をインターネットで公開中です。
「自由民権資料館」に保存されている資料が高精細な画像で公開されており、誰でも無料で利用できます。
●所在地:町田市野津田町897番地
●入館料:無料
●開館時間:9時から16時30分
●休館日:月曜(祝日・振替休日の場合はその翌日)、12月28日から1月4日、特別休館日
●アクセス方法:小田急線鶴川駅 北口改札を出て5番乗り場よりバス乗車・「綾部入口」バス停で下車、小田急戦町田駅 東口改札を出て21番乗り場よりバス乗車・「袋橋」バス停で下車
●駐車場:12台
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